so blog どうにもならない気持ち(小説風に書いてみる) 忍者ブログ
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author : 立花 颯 ×
それは、昨日か一昨日の事だったか。
とにかくメンテは家へくる時間が日が回ってからになるから曖昧なのだが
その日はやけに憮然としていた。

「おかえり。寒かったか。」
わかりきった事を俺は毛布に包まりながら聞いてみる。
しかしそれには答えず、こう切り返してきた。

「…さっき、猫を助けてきましたよ。」と。

「はぁ!?」予期せぬ答えに我ながら拍子抜けした声を出してしまったのだが。

助けた割には格好が汚れていない。
助けたであろう猫がいない。

「助けたって…何をどうやって。」
「だから、猫を助けたんです。」
「怪我でもしていたのか?」
「違います。」

憮然としながらもやけに誇らしげに回りくどく話すメンテに若干のイラつきを覚えたものの
噛み砕いて聞いてやる。

「これくらいの、黒い犬がですね。」
…過去にバスケットをやっていたメンテの腕は長い。
その両腕を広げ「これくらい」と言われても、あまりの大きさに「地獄の番犬か」とツッコミを
入れてやりたい気もあったが話を続けさせる。

「飼い主と散歩をしていたのですが…猫を追い詰めていたんですよ。」
「それは酷いな。」
あまり話のうまくないメンテだ。ここは相槌に終始しておこう。

「でしょう。まぁ、その黒い大きな犬は尻尾を振って猫と遊ぼうとしていたんでしょうけど
猫はフーとかシャーとか言ってたので迷惑な話ですよね。」
「だろうな。」
「何が腹立ったかって、飼い主がそれを何もせずに、猫に近づけないギリギリで犬のリールを
持っているって事なんです。」
「そうか。」
「猫は完全に嫌がってるんですよ!?」
「そうだな。」
「だから飼い主のオッサンに言ってやったんです。『何してるんすか?』って。」
「それはまた勇気ある…」
おおよそ物事には我関せずを徹底しているメンテが随分とまぁ、思い切ったことを。と
少し感心してしまった。

「『猫が嫌がってるじゃないですか。可哀相って思わないんですか』って言ってやったんです。」
「そしたら?」
「『あ、すみません…』ってそのオッサンは犬連れて行きましたけどね。」
「それは良い事をしたな。そしてその猫は礼でも言ったのか?」
「びゃーって逃げました…」
「…まぁ良い事をしたのだ。ご苦労。」
「猫好きとして許せなかったんです!!」

そんなメンテの顔はとても満足げだった・・・。 

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まぁ、そも同じ現場に出くわしたらもっと徹底的に糾弾し
断罪しますけどね!!
猫好きとして!

というかこの文章、メンテと書こうか左近と書こうか悩みましたよ(笑)
そして無いな。文才。自分(笑)
やっぱり会話形式の方が書きやすいみたいだ… orz




確かに大きい犬って怖いですけどね…そは犬よりかは猫が好きですが、犬が大嫌いというわけではないんですよ。
でもメンテの人は犬嫌いなんですよね(笑)

そしてその理由が凄絶(笑)

今はそよりも13cmも背が高いメンテの人ですが、幼少の頃は見るも無残な(失礼すぎやしないか?)
小さな子供だったそうで。

め 「噛まれたんですよ。犬に。」
そ 「よその犬に?」
め 「当時の飼い犬に。」
そ 「飼い犬に噛まれたのか!(爆笑)でもそれは遊んでいたんじゃないのか?」
め 「いや違う。ヤツの目は本気だった…。」
そ 「そんなデカイ犬を飼っていたのか。」
め 「…サイズ的には中型犬よりやや大きかったのですが、自分が小さかった。」
そ 「だから怖かったんじゃないのか?」
め 「いや違う。ヤツの目は本気だった…。
   だって、肩口にガブーっと噛み付かれて、何かの儀式の様にブンブン振り回され
   ましたから
。」
そ 「それってトドメ!!」
め 「その後泣いている俺を犬小屋に引きずり込もうとしてたのを家族が止めましたからね。」
そ 「それって完全に獲物!!」

という体験が犬嫌いにさせたようです(笑)聞いている分には面白いんですけどね(悪魔)
ところで、これって書いてよかったのかなぁ?なぁメンテよ…(今更)
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author : 立花 颯 ×

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